2019年9月27日金曜日

2019年度 後期研修奮闘記 Vol. 5:米沢穂高先生

 新潟大学医歯学総合病院で後期研修を行わせていただいている米沢穂高といいます。H27年卒で、医師としては5年目になりますが、3年目の途中で産休に入り、今年の4月に復帰したため、3年目と同じ気持ちで研修させていただいています。

 初期研修~3年目の途中までは新潟県立中央病院で研修していたため、大学病院での勤務は初めてでした。もちろん骨髄移植も経験したことがなく、カルテの使い方もわからず、右も左もわからない状態で大学での研修が始まりました。生まれてからずっと一緒にいた息子を保育園に預けるときは涙が止まらず、不安や後悔で勤務初日を迎えたことをよく覚えています。

 毎日わからないことだらけでしたが、頼りになる上司達に支えられながら、無我夢中で過ごし、あっという間に半年が過ぎました。思うように働けない悔しさや、周りの人にお願いばかりしている申し訳なさを感じつつも、やっと血液内科医としてのやりがいやおもしろさを実感できるようになってきたところです。

 入園3日で熱を出していた息子も、徐々に体調を崩す頻度が少なくなり(先日RSウイルスに感染したばかりですが)、登園時にはバイバイと手を振って見送ってくれるまでに成長しました。

 今年の造血幹細胞移植学会のポスターに、「〈生きたい〉に応える責任」とありました。医師ができることは限られています。それでも、「生きたい、元気に家に帰りたい」と願う患者さんの気持ちに少しでも応えられるよう、日々精進していきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

2025年度 後期研修奮闘記 Vol. 1:石塚啓哉先生

内分泌・代謝内科後期研修3年目の石塚啓哉と申します。私は現在、新潟大学医歯学総合病院でレジデントとして勤務しております。研修医修了後より新潟各地を転々としておりましたが、この度生まれ育った新潟市に戻って参りました。 日々糖尿病診療の過程で患者さんとお話をする上で、運動療法の指導は...