2022年9月20日火曜日

2022年度 後期研修奮闘記 Vol. 6:中野惠輔先生

 専攻医3年目の中野惠輔と申します。本年度は木戸病院にて勤務させていただき、内分泌糖尿病疾患だけでなく広く内科疾患を診察させていただいております。多くの先生方に支えられながら成長を感じられる日々を送っており、一日も早く指導医の先生方のお役に立てるよう研鑽を重ねていきたいと考えております。

 私の趣味はプログラミングであり、いろんな先生方と趣味の話題になると、プログラミングに興味はあるけれどもどうやって習得するのかよくわからないという声がよく聞かれます。僭越ながらこの場をお借りして、私が考えるプログラミングのおすすめの学習方法を紹介させていただければと思います。

 まずプログラミングと一口に言ってもたくさんの言語があり、それぞれに得意なことや苦手なことがあります。どういった目的でプログラミング言語を習得するのか、まずはそこを調べていく必要があります。以下に例を挙げてみます。

AI,データ分析: Python,  R...
PCツール開発: Python, Ruby, C, C++, C#, Java, VBA...
スマホアプリ開発: Swift, Kotlin, Flutter, Java, C#, JavaScript(ReactNative)...
web開発: JavaScript, html, css, Python, PHP, Ruby, Go, C#, Java, Rust...
組み込み開発(ロボットや小型のデバイスなど): C, Rust, Python...

 ここで上げたのはごく一部で、どの言語を学ぶのかに正解はありませんが、あえて一つ選ぶならばPythonをおすすめします。Pythonはデータ解析やAIの開発などで注目を集める言語ですが、応用の幅は広く、仕事の効率化ツールの開発やWeb開発をすることもできます。言語の難易度は低く、文法は明快でわかりやすく、かつ他人が書いたコードであっても読みやすいので初学者におすすめです。とても人口が多い言語なのでライブラリと呼ばれる拡張機能も日々活発に開発されています。

 学習方法は本を買うのも良いですが、おすすめはwebで勉強する方法です。以下におすすめのサイトを紹介しておきます。

Progate: 基本的な文法について一通り学ぶことができます。解説のイラストが可愛らしく、他のサイトと比較しても群を抜いてわかりやすいと思います。Pythonの他にもたくさんの入門コースがあるので、それぞれつまみ食いしてみるのも面白いです。無料で体験できる講座がありますが、全講座を見るには有料プラン(1000円/月)への入会が必要です。だいたい5時間程度でPythonの基本文法はマスターできると思います。

・YouTube: プログラミングの講座もたくさんあり非常に有益です。おすすめのチャンネルをいくつか紹介しておきます。

udemy: 動画形式のプログラミングの講座を購入できるサイトです。さまざまな実例(業務効率化アプリを実際に作ってみる、ウェブサイトを作って公開するなど)を通して体系的かつ実践的に学ぶことができます。注意点として、セール価格で講座を購入するようにしてください。90%offセールは3-7日おき程度で頻繁にやっていますので1500-2000円程度で購入することができます。

Google Colaboratory: Googleが公開しているブラウザ上で実行できるPython環境です。学んでみたコードを適当に試したりすることができます。有料会員になれば非常に高性能なGPUを使用することもできるので、AIを勉強する環境としてもうってつけです。

 最後にAIの学習にうってつけの講座も紹介いたします。AIの講座はまだまだ数が少なく、体系的でわかりやすい講座は本当に貴重です。

キカガク: AIやデータサイエンスに関する講座を専門にしています。最近「脱ブラックボックスコース」のほか、いくつかの講座が無料公開されました。とくに「脱ブラックボックスコース」はAIにおける数学的な背景からPythonでの実装方法まで非常にわかりやすく解説されているので必見です。サポートも非常に厚く、厚生労働省の給付金制度を利用すれば「AI人材育成長期コース」を70%offで受講することもできます。ちなみに私はこちらの講座に惚れ込み、長期コースを受講しました!大変有意義でわかりやすく、何度も復習と新規領域の学習に活用しています。

 いかがでしたでしょうか。ついつい書きたいことが多くなってしまいましたが、概ねおすすめな情報を紹介できたのではないかと思います。とても面白く将来性のある領域なので、是非一度楽しんでいただければ幸いです。Happy Coding!

2022年度 後期研修奮闘記 Vol. 5:土田拓睦先生

 血液内科後期研修医3年目の土田拓睦と申します。1年目は長岡赤十字病院、2年目は新潟大学医歯学総合病院でお世話になり、今年度は新潟南病院に勤務しております。新潟南病院の患者様は今までの病院よりも年齢層が高く、今までとは違った管理の難しさを実感しております。個人的には、初めての外来業務が始まりました。診断からフォローアップまで一貫して患者様の診察ができるので、大きな責任感を伴いますが同時にやりがいも感じています。

 また、2022年は血液内科医にとって変化が大きい年になりそうです。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(Diffuse Large B-cell Lymphoma: DLBCL)の一時治療として20年ぶりにR-CHOP療法を超える治療が保健適応となり、WHO分類も改訂されました。目まぐるしい変化についていけるように日々精進して参ります。

 最後になりますが、新型コロナウイルスは少しずつ終息にむかっているようですが、コロナ禍以前の生活が一刻も早く戻ってくる日を心待ちにしております。

2023年度 後期研修奮闘記 Vol. 12:徳永帆南先生

 内分泌代謝内科後期研修 1 年目の徳永帆南と申します。現在、初期研修から継続して済生会新潟病院で勤務しております。初期研修から変わらずやりやすい環境ではありましたが、外来や当直など慣れないことが多く日々先生方やスタッフの方に助けていただきつつ未熟さを痛感した 1 年でした。  ...