2020年6月15日月曜日

2020年度 後期研修奮闘記 Vol. 3:川上絢子先生

血液内科入局1年目の川上絢子と申します。現在、県立新発田病院に勤務させていただいております。出身は長岡市で、新潟大学を卒業し、故郷の長岡赤十字病院にて初期研修を終えました。

 私は地域枠で入学しており、3年目4年目は新潟市以外の病院に勤務することが義務付けられています。赴任する前は、大学病院からスタートできないことを不安に思ったりもしましたが、いざ赴任してみると、新発田病院には県北地域から様々な血液疾患の患者さんが集まっており、症例数とその多様さに驚きました。白血病やリンパ腫をはじめ、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病(ITP:Idiopathic Thrombocytopenic Purpura)、凝固異常など、多くの症例を主治医として経験させていただいており、大変充実した毎日を送っています。困ったことがあればすぐに上級医に相談できますし、様々な場面でアドバイスをいただけるので、とても恵まれた環境の中で学ぶことができています。血液内科はある程度規模の大きな病院に集約されているので、私のように勤務地に縛りのある方でも、他の方と変わらないくらい十分な経験を積むことが可能です。まだまだ知識も経験も未熟ではありますが、日々勉強し、目の前の患者さんと向き合い、丁寧に診療していきたいと考えています。
 
血液内科は、診断から治療までを一つの科で完結させることができ、なおかつ完全治癒を目指せる科です。また、血液疾患は、何の罪もない方が突然発症してしまう病気が多く、つらいこともありますが、やりがいは計り知れません。私は、長岡赤十字病院での初期研修の中で、血液内科の先生方が具合の悪い患者さんの全身状態を立て直し、苦痛を取り除き、患者さんやご家族に希望を与えていらっしゃる姿に感動し、血液内科を選択しました。入局し、血液内科の奥深さにさらに触れ、この分野を選択してよかったと日々感じています。血液内科は、はじめは少しとっつきにくいかもしれませんが、勉強していくうちにどんどんその魅力に魅了される科です。これから診療科選択をされる皆さんにも、ぜひこの魅力を肌で感じていただければと思います。

最後に仕事以外のお話も少しさせていただこうと思います。新発田市に住むのは初めてなのですが、非常に住みやすい街で、大変気に入っています。春の桜や初夏の菖蒲など美しい自然に恵まれていますし、月岡温泉が近いことも大きな魅力です。美味しいものと美味しいお酒に目がない私は、新発田のお店巡りを楽しみにしていましたが、コロナ自粛の影響であまり開拓できていないのがとても悲しいです。早く世界的にコロナが収束し、みなさんとお店でキンキンに冷えた生ビールで乾杯できる日がくることを心待ちにしています。

新発田中央公園の桜を趣味の一眼カメラで撮影してきました。


加治川沿いの桜も美しいです。


自粛期間に暇を持て余し、バンズからすべて自作で作ってみました。



2023年度 後期研修奮闘記 Vol. 12:徳永帆南先生

 内分泌代謝内科後期研修 1 年目の徳永帆南と申します。現在、初期研修から継続して済生会新潟病院で勤務しております。初期研修から変わらずやりやすい環境ではありましたが、外来や当直など慣れないことが多く日々先生方やスタッフの方に助けていただきつつ未熟さを痛感した 1 年でした。  ...