2021年2月15日月曜日

2020年度 後期研修奮闘記 Vol. 12:滝澤大輝先生

 済生会新潟病院の代謝・内分泌内科で勤務している滝澤大輝です。

 当院の紹介です。当科では糖尿病、甲状腺疾患を中心に代謝・内分泌疾患の診療にあたっています。糖尿病合併症の診療には、眼科、腎臓内科、神経内科、整形外科、循環器内科をはじめとした他科との連携が行われ、また、妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠等の診療では産科との連携が行われています。一方で、一般内科については新患外来のほか、輪番病院であり内科疾患の救急対応を行っています。当科は指導医との2人体制で随時コンサルテーションを行い、フィードバックをもらいながら診療にあたっています。当院の初期研修の先生は1学年8人ほどであり、年間を通じて各期間ごとに1人ほどローテーションで回ってきていますので、入院症例の受け持ちを通して診療を学んでもらうとともに、一緒に理解を深めています。

 一般に代謝・内分泌内科の分野の臨床では、外来診療の比率が大きいように思います。私個人としては外来に携わるのは非常に有意義で魅力が多いように思うのですが、なかなか、学生さんや初期研修の先生にはこの魅力は伝わりにくいかと思います。かく言う私も、学生の頃に外来見学に入った時には、良さが分からなかった記憶があります。医師が忙しい分、教育に時間を割けないのもあるのかもしれません。あるいは、その頃は単に興味がなかっただけかもしれませんが…。外来を任されてみて、その難しさを初めて知りました。一方で、患者さんの信頼を得て一緒に成果を出せた時にはその喜びは他に代えがたいものがあります。

 当科は必要な手技が少ないため、手技が苦手な人にも向いているかと思います。手技による分が少ないため、年齢を重ねても同じ診療を続けることができるのみならず、経験の分だけよりよい診療につながるでしょう。臨床での活躍の場も、クリニックから総合病院まで幅広くあるように思います。

 昨年からCOVID-19の影響で医療全体や市民生活へ大きな影響があり、当科診療でもその影響がみられました。受診控えや休職、運動施設の休業などで生活習慣の変化から糖尿病コントロールの悪化がみられたり、一方で外食が減った分、食事により気を遣うようになったりといったことがありました。ワクチン接種に向けて準備が進む中、これからの動向にも注目が必要です。

 休日であってもこのご時世ですので、近場で密を避けながらのんびりすることが多いです。新潟市近郊であっても訪れたことのないところもあり、魅力を再発見することができました。週末にイチゴ狩りをしようとイチゴ農園に行きました。 アクシデント(子供がぐずるという不慮の事態)によりイチゴ狩りはできず味わうだけとなりましたが、味覚で春の訪れを感じることができました。



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2023年度 後期研修奮闘記 Vol. 12:徳永帆南先生

 内分泌代謝内科後期研修 1 年目の徳永帆南と申します。現在、初期研修から継続して済生会新潟病院で勤務しております。初期研修から変わらずやりやすい環境ではありましたが、外来や当直など慣れないことが多く日々先生方やスタッフの方に助けていただきつつ未熟さを痛感した 1 年でした。  ...